マドレーヌといえば、フランス人の作家マルセル・プルーストの小説『失われた時を求めて』を思い出します。
まだマドレーヌを知らなかった頃、バターの香り漂うお菓子と紅茶の場面は、憧れに満ちたものでした。

さて、マドレーヌの発祥は諸説あるのですが、古いものは中世に遡ります。
この時代には、本物のホタテ貝の殻にブリオッシュのような生地を詰めて焼いていたそうです。
他にも諸説はありますが、ロレーヌ地方のコメルシーでは、美しい曲木の箱に詰められたマドレーヌがお土産の代表格として愛されています。

Imo Kuri Nankinでは、このマドレーヌ生地にサツマイモを練りこみ、ほんの少し五島列島の一番塩を加えることで、砂糖の量を減らし、穏やかで優しい風味のマドレーヌをお楽しみ頂けます。

定番のプレーンに加える紅茶は
ベルガモットの香りと風味がたまらないアールグレイ。
作る直前にミルで微粉に挽いたものを使用するのですが、これは是非焼き立てを召し上がって頂きたいものです。（もちろん個包装したものも、しっとりとした落ち着いた味わいをお楽しみ頂けます。）
色々な紅茶を試したのですが、さつまいもを練りこんで焼き上げた軽やかなマドレーヌには、アールグレイが良く合います。
不思議なもので、紅茶のスコーンは生地に牛乳が入っていることもあり、ミルクティーに合うアッサムを使用しています。

優雅で軽やかな香りと味わいをお楽しみ頂ける一品です。